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おすすめ図書100選
2007/3/1
書名
(○印高学年向け)
著者名 発行年 出版社等 請求記号 紹介文
バカのための読書術 小谷野敦 2001 ちくま新書 019.12/KO-97  人を食った題名と辛辣な口調に抵抗感を覚える読者もいるかもしれないが、かなり良心的な読書案内であり、せめて大人になるまでにこれぐらいは読んでおきたいという良書を吟味して紹介している。ちなみに彼のいう「バカ」は、いわゆる頭の良くない者、すなわち筆者をも含む世の中の多くの人を指す。彼の主張はソクラテスの「無知の知」に通じる。彼が危惧するのはむしろ無知を恥じない状態、「バカをこじらせる」ことなのである。
論語 孔子(金谷治訳注) 1982 岩波文庫 081/I-13  漢文の授業で暗唱した人も多いはず。昔から日本人の一般教養として愛されてきた本。人の生き方として、参考になることも多い。すべてに書き下し文と口語訳がついているうえに、値段も手頃、手軽に持ち歩けるので、かなりお薦めである。
ソークラテースの弁明 プラトーン 1968 新潮文庫 131.3/P-71  その否定的対話によって、既存の社会体制、道徳、宗教を盲信する保守的な人々から糾弾され不当な死刑に処せられたソークラテースが、法廷で自己の所信を力強く表明する『ソークラテースの弁明』、脱獄のすすめを退け、国法を守って平常心のまま死を迎える彼が、法と正義について弟子と対話する『クリトーン』、毒薬をあおって刑死する彼の最期を語る『パイドーン』を収録する。 (本書カバーより)
饗宴 プラトーン
森 進一 訳
1986 新潮社 131.3/P-71 なぜ、男は女を求め、女は男を求めるのか? 愛とは、いったい何なのか? 悲劇詩人アガートンの第一位入賞を祝う酒席で、五人の仲間たちが愛の神エロースを賛美する即席演説を試みた。男女の肉体的な愛に始まり、最後は真打ち格のソークラテースによる美のイデアとしての愛に終わる本書は、およそ考えうる限りの愛の姿を論じてプラトニック・ラヴの出典ともなった永遠の名著である。(本書カバーより)
○ 般若心経講義 高神覚昇 1986 角川文庫 183.2/TA-33  過酷な社会で正々堂々と生きていくためには、人間一人、一人の人格がよくよく整えられていることが最も必要であります。本書はこのための確実な手がかりを与えてくれます。
○ 歎異抄 親鸞(述)
唯円
金子大栄 校注
1985 岩波文庫 IB/K  数多い仏教書の中でも「いづれの行も及びがたき身なれば,とても地獄は一定すみかぞかし」といった『歎異抄』の文言ほどわれわれに耳近いものはあるまい.親鸞滅後,弟子唯円が師の言葉をもとに編んだもので難解な仏典仏語がなく,真宗の安心と他力本願の奥義が,和文によって平易に解かれている.段ごとに大意を付した.(岩波書店ホームページより)
○ 正法眼蔵随聞記 道元(述)
懐奘
1986 岩波文庫 IB/D  永平寺の開祖道元が留学を終えて洛南に道場を開いた頃,その学風を慕って参じた懐奘が,日々の師の言葉を録して成った書.勉学の心得はもとより,宗教について死生について等々,人生の根源にかかわる説示もまた,具体的にやさしく述べられている.これらの文言に,読者は,道元その人を感じるであろう.(岩波書店ホームページより)
歴史とは何か 力一 1962 岩波新書 201.1/C-22  歴史とは現在と過去との対話である.現在に生きる私たちは,過去を主体的にとらえることなしに未来への展望をたてることはできない.複雑な諸要素がからみ合って動いていく現代では,過去を見る新しい眼が切実に求められている.歴史的事実とは,法則とは,個人の役割は,など,歴史における主要な問題について明快に論じる.(岩波書店ホームページより)
太平洋戦争(上)(下) 児島 襄 1986 中公文庫 210.75/KO-39 工事中
ご冗談でしょう、ファインマンさん ノーベル賞物理学者の自伝1,2 リチャード・フィリップス・ファインマン 1986 岩波書店 289.3/F23  現代を代表する大物理学者が,奇想天外な体験を痛快に語る.金庫破りの腕をみがいて周囲を驚かせたり,女の子とつきあうことに腐心する一方,自分を実験台に夢の研究.愉快な一面と科学への情熱を伝える好読物.(岩波書店ホームページより)
中国の旅 本多勝一 1972 朝日新聞社 360/H 工事中
東南アジアを知る 鶴見良行 1995 岩波新書 302.23/TS-85  バナナやエビを通じて,アジアと日本の関係を考える…….この画期的な方法を,著者はどのように生み出したのか.ベトナム戦争から始まったアジアとの三○年以上におよぶつきあいの軌跡をたどりつつ,「歩く・みる・きく」を実践しながら東南アジア各地を旅し,学んだ日々を語る.急逝した著者の遺稿に描かれた,ダイナミックな東南アジア入門.(岩波書店ホームページより)
戦争を記憶する 藤原帰一 2001 講談社新書 319.8/F-68 工事中
NGO主義でいこう 小野行雄 2002 藤原書店 329.36/O-67 工事中
○ 日本経済恐ろしい未来 水谷研治 2003 東洋経済新報社 332.107/MI-97  15年度の国の一般会計の歳入(収入)の内訳は税金42兆円、借入金(国債)36兆円です。国債・公債(県・市などの借金)の現在額は合計約700兆円であり、乳幼児も含めて国民一人当たり550万円の借金です。4人家族なら2200万円の借金です。全て大人の責任であるが、皆さんの未来は極めて暗く、過酷な状況に陥る可能性が大変高いのであります。
市場主義の終焉 佐和隆光 2000 岩波新書 332.107/SA-93  長期不況下で閉塞感に覆われた日本.旧来の制度・慣行の不効率性を正すのに「市場」の役割は重要だが,万能視はできない.格差・不平等をどう問い直すか,IT革命にどう対応するか,20世紀型産業文明からどう脱却していくのか.「市場の暴走」を統御しながら,公正かつ活力ある社会をめざすシステムづくりへの,確固たる指針を示す.(岩波書店ホームページより)
サヨナラ、学校化社会 上野千鶴子 2002 太郎次郎社 370.4/U-45 「優等生」がはびこる「学校化社会」。そのような社会とどのように距離を取り、どのように訣別するか。「優等生」になりたくない/なれない人におすすめ。
子どもが見た世界の体育授業 和田雅史 1991 大修館書店 375.49/W-12 工事中
身近な数学の歴史 船山良三 1991 東洋書店 410.2/F-89  身近な数学がどのように生まれたかについて述べられています。工学を専攻する人が数学を利用する際、有益なヒントを得られるのではないかと思われます。
数学をつくった人びと  1~4 E・T・ベル著/田中 勇,銀林 浩訳 1968 東京図書 410.8/S28-S31  偉大な数学者たちの人間味溢れる喜怒哀楽に充ちた生涯がつづられています。
量子力学の考え方(物理の考え方4) 砂川重信 1991 岩波書店 421.3/SU-73  量子力学という,現代物理学の中心か第二いよいよ踏み込んでいきます.でも恐れることはありません.まず,いまでは誰でも知っている原子の構造を,物理学者はどのようにして知ったのか,それにともなって量子力学がどのようにつくられていったのかをお話いたします.名探偵たちが何事件を解決する推理小説を読む様な気分で勉強していけば,いつの間にか原子の世界を身近なものとして感じられるようになり,量子力学の本質をつかめるでしょう.(本書カバーより)
○ 力学の考え方 (物理の考え方1) 砂川重信 1993 岩波書店 423.1/SU-73  力学というと,ひょっとして「中学や高校で教わってきたけど,あんなの暗記科目じゃないか」などと思ってはいませんか?そうだとしたら,それはおおきな間違いです.覚えてなくてはいけない”公式”なんて,そもそも全然ないのですから.目の前の現象を,ひとつの原理のもとによく見て考える. 力学の基本は実を言うと,たったこれだけなのです.本書はそのコツとポイントをお教えします.もう「あの”公式”が思い出せない…」なんてことは言わせません.(本書カバーより)
○ 熱・統計力学の考え方(物理の考え方3) 砂川重信 1993 岩波書店 426.5/SU-73  熱力学というのはかんじんなところがどうも不明確だ.エントロピーといわれてもなかなかピンとこない….こんな声がいまにも聞こえてきそうなのが熱・統計力学です.でも,本当にそんなに難解なのでしょうか?術は,論理の道すじと直観的イメージに注意して勉強しさえすれば,恐れることは何もないのです.これは,学生の頃に熱・統計力学にはやはり大いに苦労させられたという著者が「あのときこんな教科書があったなら…」との思いをこめて解説する,初学者には”転ばぬさきの杖”のような1冊です.(本書カバーより)
○ 電磁気学の考え方 (物理の考え方2) 砂川重信 1995 岩波書店 427/SU-73  電磁気学の教科書を読んでいて,マクスウェル方程式にたどりつく前に力尽きてしまった,という話をよく耳にします.本書は,従来の教科書の記述では読者を右往左往させてしまうばかりだった電磁気学の諸法則を,きれいに交通整理します.法則ひとつひとつの物理的意味と相互の関係を的確にとらえることで,険しそうに見えたマクスウェル方程式への道も難なくご案内します.読み終える頃には,現代物理学の基礎を自然にマスターしていることに気づかれるでしょう.(本書カバーより)
電磁気学ノート 藤田広一 1971 コロナ社 427/F 工事中
理論電磁気学(第3版) 砂川重信 1999 紀伊国屋 427/SU 工事中
新しい磁気と光の科学 菅野暁 2001 講談社 427.1/SU-25 工事中
物性科学のすすめ 続々 生嶋・三浦 1985 倍風館 428/B03 工事中
○ 化学 -物質の構造・性質および反応ー 乾・中原・山内・吉川 1981 化学同人 430/I59 工事中
ソロモンの指環 コンラート・ローレンツ 1984 早川書房 481.7/L 工事中
病院で死ぬということ 続 山崎章郎 1996 文春文庫 490.15/Y-48 工事中
発明のはなしーやさしい特許発明辞典ー 豊沢豊雄 1989 技報堂出版 507.1/TO-92  頭のひねり方、ヒントの得方から、実際の手順に沿った特許申請の方法まで、わかりやすく解説されている。特許管理士、パテント秘書、特許製図員など各資格にも言及し、趣味、実務に活かせる話が満載されている。
橋のはなしⅠ,II 吉田巌 1985 技報堂出版 515/Y-86  大鳴門橋の建設に用いられた高度な技術が、著者の豊富な体験談を混えてわかりやすく解説されている。また、架橋の基礎的なことから日本および世界各地に存在する橋の数々の由来までをおもしろく語られている。
建築MAP京都 ギャラリー・間 1998 TOTO出版 521/G-99  このシリーズは,都市別に,主に現代建築を紹介するガイドブックであって,建築学生にとっては,見学の際には,必携の書ともなっている。
建築MAP横浜・鎌倉 2002 521/G-99
建築MAP東京 1994 523.13/G-99
建築MAP大阪・神戸 1999 523.163/G-99
建築MAP北九州 1998 523.191/G-99
空間・時間・建築 (1),(2) ギーディオン 1969 520/G1
520/G2
 建築史家S.ギーディオンがまとめた近代建築史のバイブル的な書である。
法隆寺を支えた木 (NHKブックス) 西岡常一 1978 日本放送出版協会 521.04/N-86 工事中
光の教会:安藤忠雄の現場 平松剛 2000 建築資料研究社 526.19/H-65 安藤忠雄の建築作品「光の教会」が作られる様子を描いた作品。施主、建築家、及び施工者の相反する要求から生じる難問が一つずつ解決され、作品と呼びうる建築の出来上がる様子が鮮明に描かれている。多数の貸し出し実績が証明するように、ものづくりに関わる学生におすすめの書である。
藤森照信の原・現代住宅再見 1・2 藤森照信 2002 TOTO出版 527/F-62/1.2 住宅設計は全ての建築設計の出発点であると言われている。本書は日本を代表する現代住宅の設計のポイントを、建築史家の藤森照信が豊富な写真を使って、分かりやすく解説している。住宅評論の名著。
10宅論 隈研吾 1987 トーソー出版 527/KU-31 住宅には有名建築家が設計した住宅から、住宅メーカーによる建売住宅まで多種多様な住宅が存在する。本著は身近な住宅を大胆に10種類に分類し、住宅論としておもしろ、おかしく説明してくれる。気楽に読める一冊。
機械のはなし 江守一郎 1986 技報堂出版 530/E-54  身の回りにあるたくさんの機械にとり囲まれた私たちの生活も、その原理、しくみを知ってさえおけばより快適なものとなるでしょう。著者の人間工学的視点で機械を考えたエンジニアリングスピリットが語られています。
なぜ?なぜ?電気のはなし 小林基宏 1984 技報堂出版 540/KO-12  著者の教育現場での経験を活かし、学生のもつ疑問の中から代表的なものを抽出して、わかりやすい解説を加え、自然と電気の基本原理や法則が理解できるように構成された一話完結方式の一般向け読み物です。
前田建設ファンタジー営業部 前田建設工業(株) 2004 幻冬舎 778.77/Ma-26 昔懐かしのアニメ、マジンガーZの格納庫を現在の土木技術で製造することは可能なのか?…ということを前田建設が大真面目に取り組んでいます。ちなみに費用は72億円だそうです。
甦れ 日本のスポーツ ~なぜアメリカは強いのか~ 岡本博志 1986 大修館書店 780.4/O-42 工事中
信は力なり ~可能性の限界に挑む~ 山口良治 1998 旬報社 783.48/Y-24 工事中
トオル、君を忘れない ~森徹のオリンピック~ 清水浩一 2002 ボロンテ 784.3/SH-49 工事中
言語学とは何か 田中克彦 1993 岩波新書 801/TA-84 言語についての研究、言葉に関する考え方はどのように変化していったのかを知ることのできる本。言語自体の考察も多く、ことばについていろいろ考えたい人におすすめ。
○ 小説の認識 伊藤整 2006 岩波文庫 901.3/I-9 近代日本人の発想の諸形式 など11編。近代日本人の発想の諸形式では、近代日本の文学者を題材にとり、日本人の生き方を、調和型、逃避型、破滅型、上昇型、下降型などに分類し、それの実証を試みている。本書には、11編の論文が含まれている。これらの論文を通じて日本の文学者が苦悶の末に行き着いた発想・方法についての分類、その根本的な欠陥および文学における不可能性を追及している。少し古い日本人が、文学を通して試みた諸問題を、本書を通じて把握を試みてほしい。
世界の十大小説 (上・下巻) W.モーム 1997 岩波文庫 901.3/Ma-95 世界文学から代表作として、トム・ジョウンズ、高慢と偏見、赤と黒、ゴリオ爺さん、デイビイット・コパーフィールド(以上上巻)、ボヴァリー夫人、白鯨、嵐が丘、カラマーゾフの兄弟、戦争と平和(以上下巻)の十作品を選定し、作家について詳しい紹介をしながら作品の生み出される過程について紹介している。世界文学を楽しみたい学生にとって、良き案内書であり、一読を薦める。
みだれ髪 与謝野晶子 2000 新潮文庫 911.168/Y-85  国語の教科書にも載っているが、改めて読んでみると、晶子のほとばしるような情熱に圧倒される。
智恵子抄 高村光太郎 1992 新潮文庫 911.56/TA-45  これぞまさしく究極の愛。感動すること間違いなし。
高村光太郎詩集 高村光太郎 1950 新潮文庫 911.56/TA-45 きりっとひきしまった文体に光太郎の精神が投映されていて読むものにある種の緊張を与える。
それから 夏目漱石 1985 新潮文庫 913.6/N-58  実業家の父の経済的援助のもとで仕事にも就かず、恵まれた生活を送り「高等遊民」を自認する長井代助は、親友平岡の妻美千代と恋に落ち、彼女とともに生きる決意をする……。『三四郎』『門』を並ぶ漱石の前期三部作の一つ。 故松田優作主演で映画化されたことでも有名な近代文学の傑作。
博士の愛した数式 小川洋子 2003 新潮社 913.6/O-24 難しい数学の話は出てきません。数学が苦手でも、本書の博士になら数学を教えてほしいと思うのでは? 数学の奥深さにも気付かせてくれる良い作品です。
流星ワゴン 重松清 2005 講談社文庫 913.6/Sh-28 死んでもいいと思った男と死んでしまった親子の時を遡る旅。親子の関係を考えさせられる、哀しくて暖かい話です。
ナイン 井上ひさし 1990 講談社文庫 913.6/I-57  短編集。とくに表題の『ナイン』は世代や立場を超えて感動を与えてくれる名作。文章表現の巧みさにも注目したい。
ノルウェイの森 村上春樹 1991 講談社文庫 913.6/MU-43  「僕」は東京の大学に入学するが、単調な生活の中、自殺した親友のキズキの恋人だった直子と偶然出会う。「僕」は直子を愛するようになるが、直子は心の病気にかかっていた……。1987年に発表され、ベストセラーになった村上春樹の恋愛小説だが、あまりにも切ない。
夏の庭-The Friends- 湯本香樹実 1994 新潮文庫 913.6/Y-81  人の死を見たい、そんな残酷な好奇心から町外れに暮らす1人の老人を「観察」し始めた3人の小学生。最初は「観察」だったのが、ふとしたきっかけから老人との交流が始まる……。とにかく読みやすい作品だが、扱っているテーマは軽くはない。最近は「命の大切さ」ということばが安易に繰り返されるため、かえって人の心に届かなくなってしまっているきらいがあるが、この作品は生と死の問題を自然に、なおかつ重く読者の心に投げかける。
海と毒薬 遠藤周作 1996 新潮文庫 913.6/E-59 工事中
宮本武蔵 新書版 全7冊 吉川英治 2002 講談社 913.6/Y-89  大河ドラマも『バガボンド』もいいが、まずは原作を。日本人はなぜかこの物語が好きだ。何度も映画化、ドラマ化され、年配の人たちの中では武蔵のストーリーや登場人物が一般常識にすらなっている。
金閣寺 三島由紀夫 1987 新潮文庫 913.6/MI-53  吃音の若い僧溝口は、幼い頃から憧れ、同時に憎んでいた金閣の焼失を願う。彼の屈折した願いは、金閣が戦火の混乱の中でも燃えずに残ったことによって果たされなかった……。実際にあった金閣寺放火事件を素材に、美と永遠というテーマを描いた作品。
銀河鉄道の夜 宮沢賢治 1989 新潮文庫 913.6/MI-89  大人も子供も、読んだ後にいろいろなことを考えさせられる名作。
黒い雨 井伏鱒二 1970 新潮文庫 913.6/I-12  黒い雨といえば、広島に原爆が投下された後に降り、それに打たれただけで原爆病に蝕まれてゆく雨。被爆という世紀の体験を、日常の暮らしの中に文学として定着させた記念碑的名作。
砂の女 安部公房 1981 新潮文庫 913.6/A-12  砂丘へ昆虫採集にでかけた男が砂穴の底に埋もれていく一軒家に故なく閉じこめられる。あらゆる方法で脱出を試みる男に対して、男を穴の中に引き留めておこうとする女と、穴の上から2人の生活を眺める村の人々。人間存在の極限の姿を追求し、世界20数カ国で翻訳紹介された名作。
山椒大夫・高瀬舟 森 鴎外 1985 新潮文庫 913.6/MO-45  中世の説教節の世界を題材に、「人買い」のために離れ離れになった母と安寿・厨子姉弟の受難を通して、犠牲の意味を問う『山椒太夫』、弟殺しの罪で島流しにされる喜助と護送の同心羽田庄兵衛との会話から、安楽死と知足の問題を問う『高瀬舟』など、全12編の短編集。
重耳 上,中,下 宮城谷昌光 1996 講談社文庫 913.6/MI-73  古代中国の春秋時代、晋の公子重耳は、継母の陰謀により殺害されそうになるが、辛くも脱出する。数少ない家来とともに諸国を放浪し苦難を乗り越えた後、故国に返り咲き、晋の王文公となる……。春秋の五覇の一つである晋とその周辺を舞台に春秋時代の人間模様を描く歴史ロマン。中国の古代史、とくに春秋時代がよくわかり、しかも面白い。
人間失格 太宰 治 1985 新潮文庫 913.6/D-49  「恥の多い生涯を送ってきました」という有名な書き出しで始まる太宰の代表的作品。廃人同様のモルヒネ患者、大庭葉蔵の手記という形で展開される物語は、太宰自身の自伝でもあり、遺書ともいえる。主人公葉蔵に自分を重ね合わせてしまい、太宰の熱狂的な信者となっていく読者も多い。
雪国 川端康成 1987 新潮文庫 913.6/KA-91  遺産で暮らす島村は、自分を取り戻すべく越後湯沢の温泉に出かけるが、そこで出会った美しい芸者駒子に心を奪われる……。「雪国」越後湯沢の自然を背景に、それぞれの人生を生きる女性の姿を、感覚的な文章で描く。世界各国で翻訳され、紹介された。
破戒 島崎藤村 1987 新潮文庫 913.6/SH-45  最後のシーンに納得がいかないかもしれないが、心に残る1冊である。
友情 武者小路実篤 1987 新潮文庫 913.6/MU-84  <もてない男>の話と言ってしまえばミもフタもないが、だからこそ愛される名作なのかもしれない。校長先生もお薦めの1冊。
羅生門・鼻 芥川龍之介 1968 新潮文庫 913.6/A-39  極限状態における人間のエゴイズムを描く『羅生門』、夏目漱石の激賞を受けたという『鼻』ほか、『今昔物語』『平家物語』などの古典作品を題材とした短編全8編収める。
落日燃ゆ 城山三郎 1986 新潮文庫 SB/SI-7 東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。毎日出版文化賞・吉川英治文学賞受賞。(本書カバーより)
李陵・山月記 中島 敦 1978 新潮文庫 913.6/N-34  中国の古典を題材にしているため、漢語が多く、その硬質な文体ゆえ敬遠する人が多いが、慣れれば難しくはない。漢文学の勉強になるばかりではなく、われわれの心を鋭くえぐるテーマに、ハマる人も多い。
竜馬がゆく 新装版 全8冊 司馬遼太郎 1998 文春文庫 913.6/SH-15  幕末には、戦国時代に匹敵するほど魅力的な人物が輩出する。その中でも群を抜いてファンが多いのが坂本竜馬であろう。今なお司馬作品の中で人気が高く、数多くの<竜馬フリーク>を生み出した名作である。文庫本で8冊と大作だが、決して読んで損はない。
風葬の教室 山田詠美 1991 河出文庫 913.6/Y-19 いじめについて考えたい人へ。
樅の木は残った 山本周五郎 1987 新潮文庫 913.6/Y-31  江戸初期に起こった仙台藩伊達家のお家騒動、いわゆる「伊達騒動」を取り上げた作品。従来、講談などの世界では悪役とされていた原田甲斐を、魅力的で信念を持った人物として描き、人間が人間としていかに生きるべきかを問うた周五郎屈指の作品。原田甲斐のような人間になりたいと思った読者は多いはずだ。
兎の眼 灰谷健次郎 1985 新潮文庫 SB/HA-8 本当の教育とは何か? 新任女教師小谷先生は、子供達との交流の中で、力強い希望と、生きることの意味を学んで行く。大阪の工業地帯を舞台に、辛い過去を背負って生きるバクじいさん、教員ヤクザ足立先生など、魅力的な人物が織りなす人間讃歌。荒廃する教育現場、断絶の深まる家庭にあって、人の心のふれ合いを信じる灰谷文学は読まれ続ける。親と子の熱い共感を呼ぶ感動の長編。 (本書カバーより)
オンリー・ミー 私だけを 三谷幸喜 1997 幻冬舎文庫 914.6/Mi-58 「やっぱり猫が好き」「古畑任三郎」「有頂天ホテル」などの脚本を書いた三谷幸喜のエッセイ集。くすっと笑いたい人へ。
私の個人主義 夏目漱石 1978 講談学術文庫 914.6/N-58 工事中
太平洋戦争下の学校生活 岡野薫子 2000 平凡社ライブラリー 916/O-45 著者の幼少期である昭和10年代がどのような時代であったのか。自分の経験や当時の新聞、同級生へのアンケートなどに基づき、変化していく時代相を描く。再び排他、独善への道をたどりつつある今の日本に生きている人必読の書。
心にかける橋 ~カンボジアに見た夢 国連ボランティア12ヶ月~ 阪口直人 1994 学陽書房 916/SA-28 工事中
息子への手紙 中田武仁 1995 朝日新聞社 916/N-43 UNTACの国連ボランティア、中田厚仁さんがカンボジアで殺害されてから、わが子の遺志を継いで国連ボランティア名誉大使として活躍する父親が初めて綴った、息子との25年間。親子とは、教育とは何かを問いかける感動の手記。(朝日新聞出版本部ホームページより)
アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス 1984 早川書房 933/K 僕たちは、頭がいいことはいいことだ、と思いこみ過ぎていないだろうか? 人の幸福とは何かを考えたい人へ。
唐詩選 (上・中・下巻) 前野直彬注解 1983 岩波文庫 081/I43-I45  漢詩は今もなお、日本人の心を引きつけてやまない芸術の一つ。『唐詩選』は明の時代に盛唐の詩を中心に465首を集めたアンソロジーである。
阿Q正伝 魯迅 1981 岩波文庫 923.7/R-51  人が人を食うという妄想にとりつかれた「狂人日記」の「おれ」,貧しい日雇い農民でどんなに馬鹿にされても「精神的勝利法」によって意気軒昂たる阿Q.表題二作とも辛亥革命前後の時代を背景に,妄想者の意識・行動をたどりながら,中国社会の欺瞞性を鋭くえぐり出す.魯迅最初の作品集『吶喊』の全訳.(岩波書店ホームページより)
ガリヴァ旅行記 スウィフト 1992 新潮文庫 933/SW-7  宮崎駿のアニメ『天空の城ラピュタ』に出てくる「ラピュタ」は、『ガリバー旅行記』にもとづくものであることを知っているだろうか。『ガリバー旅行記』といえば小人国(リリパット)のイメージしかない人が多いと思うが、ガリバーは他に大人国(ブログディンナグ)、空飛ぶ島(ラピュータ)、そして馬の国(フイヌム)の3つの異国に行っている。そこには人間社会への痛烈な批評が込められており、いろいろと考えさせられる。決して子供向けの童話ではない。
ドリアン・グレイの肖像(改版) オスカー・ワイルド 1983 新潮文庫 933.6/W-73 舞台はロンドンのサロンと阿片窟。美貌の青年モデル、ドリアンは快楽主義者ヘンリー卿の感化で背徳の生活を享楽するが、彼の重ねる罪悪はすべてその肖像に現れ、いつしか醜い姿に変り果て、慚愧と焦燥に耐えかねた彼は自分の肖像にナイフを突き刺す……。快楽主義を実践し、堕落と悪行の末に破滅する美青年とその画像との二重生活が奏でる耽美と異端の一大交響楽。(本書カバーより)
西部戦線異状なし レマルク 1955 新潮文庫 943/R-26 1918年の夏、焼け爛れた戦場には砲弾、毒ガス、戦車、疫病が猛り狂い、苦熱にうめく兵士が全戦場を生め尽す中にあって、冷然たる軍司令部の報告はただ「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」――。自己の体験をもとに第一次大戦における一兵士ボイメルとその戦友たちの愛と死を描いた本書は、反戦小説として世界的反響を呼び起し、レマルクを一躍有名にした不朽の戦争文学である。(本書カバーより)
武器よさらば ヘミングウェイ 1989 新潮文庫 933/H-52 第一次大戦にイタリア軍士官として参戦したアメリカの青年フレデリックは、絶望的な戦場で戦ううちに、婚約者を失った看護婦キャサリンを知る。戯れに始まった恋は、彼が負傷して病院で再会したことから発展し、悪化する戦況の中で激しく燃えあがるが、キャサリンは脱出したスイスで死んでしまう……極限状況における純愛と結末のむなしさによって読後に悲劇の長い余韻を残す傑作。(本書カバーより)
はてしない物語 ミヒャエル・エンデ 1990 岩波書店 943/E-59 バスチアン少年が、読んでいた本に入り込んでしまう。映画よりもずっと深く、生きることについて考えられる本。
トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す(51刷改版) トーマス・マン 1995 新潮文庫 943/MA-45 精神と肉体、芸術と生活の相対立する二つの力の間を彷徨しつつ、そのどちらにも完全に屈服することなく創作活動を続けていた初期のマンの代表作2編。憂鬱で思索型の一面と、優美で感性的な一面をもつ青年を主人公に、孤立ゆえの苦悩とそれに耐えつつ芸術性をたよりに生をささえてゆく姿を描いた『トニオ・クレーゲル』、死に魅惑されて没落する初老の芸術家の悲劇『ヴェニスに死す』。(本書カバーより)
郷愁 ヘッセ 1992 新潮文庫 943/H-53  アルプスの小村に生まれたペーター・カメンチントが、都会へ出て青春時代を過ごし、最後は生まれ故郷に戻るという、青春遍歴を描いたヘッセの処女作。ヘッセといえば『車輪の下』というイメージがあるが、誰が決めたのだろう。少なくともヘッセのファンには頗る評判が悪い作品である。むしろ初めてヘッセを読むなら『郷愁』のほうが断然面白い。自分探しをしている人必読の本である。
車輪の下 ヘルマン・ヘッセ 1951 新潮文庫 943/H-53 ひたむきな自然児であるだけに傷つきやすい少年ハンスは、周囲の人々の期待にこたえようとひたすら勉強にうちこみ、神学校の入学試験に通るが、そこでの生活は少年の心理を踏みにじる規則ずくめなものだった。少年らしい反抗に駆りたてられた彼は、学校を去って見習い工として出なおそうとする……。子どもの心と生活とを自らの文学のふるさととするヘッセの代表的自伝小説である。(本書カバーより)
若きウェルテルの悩み ゲーテ 1951 新潮文庫 943/G-56 ゲーテ自身の絶望的な恋の体験を作品化した書簡体小説で、ウェルテルの名が恋する純情多感な青年の代名詞となっている古典的名作である。許婚者のいる美貌の女性ロッテを恋したウェルテルは、遂げられぬ恋であることを知って苦悩の果てに自殺する……。多くの人々が通過する青春の危機を心理的に深く追究し、人間の生き方そのものを描いた点で時代の制約をこえる普遍性をもつ。(本書カバーより)
夜と霧(新版) ヴィクトール・E・フランクル 2002 みすず書房 946/F-44 工事中
ジャン・クリストフ 1~4 ロラン 1986 岩波文庫 953/R-64  ライン河畔の貧しい音楽一家に生れた主人公ジャン・クリストフは,人間として,芸術家として,不屈の気魄をもって,生涯,真実を追求しつづける.この,傷つきつつも闘うことを決してやめない人間像は,時代と国境をこえて,人びとに勇気と指針を与えてきた.偉大なヒューマニスト作家ロマン・ローランの不朽の名作.(岩波書店ホームページより)
罪と罰(上,下巻) ドストエフスキー 1987 新潮文庫 983/D-88  大学生ラスコーリニコフは独自の理論にもとづき高利貸しの老婆を殺害する……。長編であるにもかかわらず、衝撃的な事件とその後の展開に惹かれ、つい読み進めてしまう。ドストエフスキーといえば『カラマーゾフの兄弟』もお薦めだが、まずは『罪と罰』から読むのがいいだろう。
戦争と平和 1-4 トルストイ 1986 新潮文庫 983/TO-47  すでに古典と位置付けられると思うが、この本を通して人間の愚かさ(豊かさ)を知ることが出来ると思う。
変身 カフカ 1986 新潮文庫 SB/KA-1 朝、起きると虫になっていた、何の理由もなく。衝撃的な出だしから始まるグレゴール・ザムザ君の物語。